漫画onWebと言うサイトで開催された「第4回ネーム大賞」への応募作品です。
最初にチョット用語解説。
私が漫画を始めた30年位前と漫画の用語が変わっています。
(1)映画や演劇などの脚本に相当 前:ネーム 今:シナリオ(?)
(2)映画などの絵コンテに漫画のフキダシとセリフが入ったもの 前:コンテ 今:ネーム
ネームはセリフの事でもあるので混乱に拍車がかかります。
更に出版社や漫画家さんによってもその辺の用語の使い方は差がある様です。
今ここでは(2)をネームとして話を進めます。
セリフの間違い
23P4コマ「宇宙を掌握して上下階層の宇宙へ移動する為にデータ化するとでも感じかなポコ」
「言う」が抜けています。
正しくは「宇宙を掌握して上下階層の宇宙へ移動する為にデータ化するとでも言う感じかなポコ」
です。
28P3コマ「ボクはこれから上位宇宙へ行くポコもう合う事は無いかも知れないけどいつも一緒にいるとも言えるポコ」
「合う」は「会う」です。
正しくは「ボクはこれから上位宇宙へ行くポコもう会う事は無いかも知れないけどいつも一緒にいるとも言えるポコ」
です。
原稿をペンで描いてる事について
「ネーム大賞」なのでペン入れする必要は無いのですが、下書き線のクリンナップするのにまた鉛筆で描くのもペンで描くのも手間は一緒なので、見やすいペンで描きました(下書き段階からコミックスタジオで作業しています)。
あとキャラ表的意味合いで3Pなどは完成原稿にやや近い感じにペン入れしています(と言っても完成原稿レベルの線にはなっていませんが)。
22Pなど下書きではイメージ伝わりにくいページも、練習も兼ねてかなりペン入れしています(これも完成原稿レベルまでは到達していませんが)。
クリンナップしたのでデッサンは不正確でも迷い線が無くなったのと、ペンで描いたので線がクッキリして見やすくなったと思います。
が、絵としてハッキリしすぎた分、これで絵柄が決まった様な印象を与えてしまっているカモ。
主人公やからんでくる不良などは、まだどんなキャラ絵にするかは未定なのです。
ネーム大賞には多数の作品が投稿されるので、見やすくして読む人の負担を少なくしようとしたんですが、余計な配慮だった気もします。
次回投稿するならエンピツ絵段階で十分、それもアナログで描いてスキャンしたのに、セリフだけコミックスタジオで写植にして投稿した方が良いかと思っています。
作品の方向性
ネーム大賞締め切り11日前に投稿する事を決めて、大部分ニコニコ生放送しながら作業しました。
最初、お題を2つ適当に選んでそこから話を作る「2題方式」で、「貯金箱」と「ホームレス」で話を作っていたんですが、行き詰まったので気分転換に2日程度で別のネームを描いてからまたそれに戻る予定でした。
その2日程度の気分転換用の作品がこの本作「ポコスモス」です。
ニコニコ生放送の他の生主さんと話してて、階層宇宙の話になったので、それを元に、押井守監督がうる星やつらのメガネキャラなどでよく屁理屈を長セリフでしゃべらせる、アノ感じで漫画にしよう、その前後につじつま合わせの導入とオチをつけよう、これなら2日で出来る。この程度の考えでした。
全体的にハードSFっぽく、想定読者層は漫画雑誌アフタヌーンなどのSF系が好きな青年層です。
2日の予定が8日かかる
実際にやってみると導入が難しくてどんどん時間が経って行きました。
つじつま合わせにヒロインや不良を出すとすごくB級映画っぽくなるのもビックリです。
どうしてB級映画はああなってしまうのかも、少しわかった気がします。
ビジュアル的要素を強く出そうとしましたが、コマの中の構図が下手すぎるのにも悩みました。
後半は、頭の中で考えた屁理屈を良い感じに漫画で説明するのに、特に登場人物のセリフにするのに苦労してます。
畳み掛ける様にSF的セリフを読者にぶつける予定でしたが、途中で読んでもらえるかの不安感から挫けて22Pで魚のビジュアルシーンを入れています。
芯になるストーリーが無い状態で、SF設定につじつまを合わせる前半部分がとにかく時間かかりました。
クリンナップの意味のペン線も、迷い線を引くと意味が無くなるので、思ったよりペン線でも時間とられたカモ?
2日の予定が締め切りギリギリの8日かかりました。
この段階から「さて、あちこち直して行こう」なので、8日もかける意味はまったく無いですよね。
やってみないとわからない事だったので、今回の作業は無意味じゃありませんが。
とにかく作品を作り慣れしないとダメだなと思っています。
修正するべき点はまた後日書くカモ・・・、書かないカモ。修正点大量にあるからキリ無いし。
気に入ってる所は20Pの4コマと5コマのSF屁理屈会話なのにボケと突っ込みの天丼になってる部分♪