ゲストガンスミス
その他

 
  グリップと言えばやはり木グリです。
私も5mm位の木のはがきで簡単な木グリなど作っていますが、
ちゅんぴーさんのは本格的。
ワンピースグリップってこうなってたのね、とか、
私はきれいに彫れなくて諦めてたチェッカリングとか、
まあ、画像をじっくりご覧下さい。(かもんえぎ)
 

 

  手彫り木製グリップ  
  製作者:ちゅんぴー氏  

 

  ● タナカピーメ用ワンピースグリップ

自分用に加えて、ネット個人売買が縁で知り合った大阪の方のために
計2組同時に工作しました。
 
タナカピーメ用
ワンピースグリップ
・データ


材料:真樺(まかば)
 
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● 材料

今回は床の間の違い棚の材料の切り落とした不要部分を
タダでいただきました。特に知り合いでもない材木屋さんで
ニコニコしていたらくれました。
「コレをあげるから帰りなさい。(困)」ということのようです。

南洋桜、と教えてくださいましたが本名は真樺(まかば)の
ようです。ベラボウに硬いです。

● 木取り

面倒ですが、厚い材料から左右に切り分けると完成後、
木目が左右つながってうれしいです。
両刃ノコでゴシゴシ切ります。

● 長くなりそう…

ここまでは加工そのものより材料の固定が大事です。
両手でノコを引ければ、いくら硬いとはいってもしょせんは
木材です。サラサラとおがくずになって切れていきます。
 
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● インナー

トリガーガードとバックストラップではさむ部分です。
これもゴシゴシ木材から切り出します。

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●ピン打ち

左右を接着する時の位置管理に
ピンを打ちます。

ピン、というとピンみたいですが台所の竹串です。(笑)
案外精密に径が2ミリなんで重宝しています。
 
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●ミゾ加工

フレーム側の位置決めピンを切り落としたくない一心で
考えました。

グリップをズルズル銃の下方に抜けるようにミゾを彫ります。

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  ミゾのカーブの曲がり具あいとか、
それをキレイに彫るのとかも苦労しそうな所です。(かもんえぎ)
 
●接着

こんな大げさなコトをしなくても木工ボンドは
強力です。輪ゴムで十分だと思います。
 
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  ●実は…

CAWの51ネービー用に作った時のことです。

ハンマースプリングとそのネジをつけ忘れて寸法を決めてしまい、
結局接着して一体になったグリップをカチ割るハメになりました。

みなさんはそんはヘマしないと思いますけど。(笑)
 
●成形

「成形」なんて言ってみても、ただ本能のおもむくままに
ヤタラ削るだけです。

フレームにつけたり外したりしながら作業をすすめるので、
銃の方に思わぬキズをつけることがあります。

マスキングテープなどを貼るとよいのでしょうが私は
いつも銃をスリ傷だらけにしながら作業しています。
 
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●オイル

オイルは亜麻仁油を使っています。油絵をやっている知人に
ねだって使いかけをもらいました。

「日晒亜麻仁油」(ひさらしあまにゆ)というのが濃いです。
もともと濃いので、厚塗りは危険です。
昨年の秋、サン・プロのM700にベタベタ塗ったら、
1ヵ月たっても乾かなくて大変困りました。(笑)

やはり常識どおり、一回毎に布で磨きこんで
一回毎に乾燥させるべきでした。(恥)

一回目は肌色っぽいピンクがかった情けない色になって
ガッカリしましたが、2回、3回と重ねて行くと
赤味の濃い、まあまあの色になりました。

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M29用ラウンドグリップ・データ
材料:レッドバラウ
 
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  注目して!この正確なチェッカリング。
美しい〜。
彫刻刀でここまで出来るものなのでしょうか。
普通はチェッカリングツールと言って
同時に何本か彫っていける刃物を使うのです、
チェッカリングツールだと隣り合った溝の間隔が正確になります。
それを彫刻刀でやろうとすると・・・、
厚紙などで型紙を作って正確に下書きをして
それを元に慎重に彫っていったのでしょうか?(かもんえぎ)
 
● パネルソーとジグソー

豪華に電動工具を使用しました。
一応日本のメーカーの名前はついていますが
ホームセンターで4000円のジグソーです。
材料がカタイのでコゲました。(笑)

ホームセンターの安物です。普段は家庭でのアレコレに活躍しています。

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● 学童用彫刻刀

商品名「パワーグリップ彫刻刀」(笑)です。
変な位置にくびれがあって、持つ位置が自由にならないばかりか
一見きれいなニス仕上げがツルツルすべって力が入らないという逸品です。(困)

しかも使用するのは刃先をお見せしている3本きりです。
もちろん鉄板からのプレス加工刃に最後はバフ研磨という最低のモノです。
ナマクラは研ぐのが楽でいいっす。(笑)

もらい物にこんだけ文句をつけるのはフェアじゃないっす。(笑)

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● ヤスリ

上にのっかってるのがみなさんおなじみの
模型用ヤスリです。
下になってるヤスリが今回平面を出すのに使用した
大きめの普通のヤスリです。

全然珍しいモノではありません。
グリップみたいに小さな物の場合、
カンナより平面が出しやすいので紹介しました。
 
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● 切り出し

「切り出し小刀」です。必要とか便利、
などという道具ではありませんが
うんと薄く刃を研いでおいて、
仕上げに使うとキモチいいです。(笑)
 
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  今度はチェッカリングを彫るところを最初から写真撮って
説明してください。(かもんえぎ)
 

 

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